滝の古道を歩く2

滝の古道を歩く2(2017.03.27)

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峠道(新道)脇にあった石切場

先日滝から下金屋に至る山越え道を歩いたが、大きな勘違いをしていたようだ。地理院地図に載っている破線の道を歩いたと思い、ルート地図にもそう表示した(3月27日に表示訂正済み)が、よく見てみると私が歩いた掘れた道は尾根筋を通っており、破線の道ではなかったことが解った。それを確認するために再度行ってみた。

>>今回歩いたルート
>>今回確認した峠道のルート
>>詳細記録(U字倶楽部)へ


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名泉郷内のここからスタート
とりあえず、下金屋峠(仮称)の位置を特定するために、目星をつけていた地点に向かう。その地点とは上記の「今回歩いたルート」に記載した、峠道入口のすぐ南側にある小さなピークだ。時間がなかったので、そこに一番早く行けそうな、ニュータウン名泉郷の西南隅から山に取り付くことにした。笹藪の中を通って、上記写真の奥に見えている尾根筋に取り付くと、すぐに道跡が現れた。

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下金屋峠(仮称)に出る
そこを西に進んで行くと、一昨日歩いた峠道に出てきた。なお、この後下金屋峠があると目を付けていたピークにも行ってみたが、峠らしいところはなく、結局この地点を下金屋峠と呼ぶことにした。

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切通しの林道
そこから林道に下りる。この林道は滝の大孝池から滝の宮山や滝トンネルの上を通って、滝トンネルの滝側口近くに出て来る周回林道だ。ここから林道を歩き、林道のり面から、目星をつけていたピークに取り付いた。

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峠道への取り付き
そこに入って行くと、笹の中に道跡が現れた。

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小さなピークの横を通る峠道
そこを30mほど進んで行くと、目的の小さなピークに着いた。道跡はその横を進んでいたが、特に峠の雰囲気はない。ピークに登ってみたがただの藪だ。峠と呼べる場所ではないので、そのまま道跡を進んで行った。先日歩いた道に比べて、掘れ方は浅く、道幅も狭い。それでも笹の下にしっかりした道跡が残っている。

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切通しの上に出て来る
そこを進んで行くと、先ほど出てきた切通しの林道の上に出た。今は林道工事で削られてしまったが、峠道はここから対岸まで続いていたと思われる。ここから再度林道に下り、下金屋峠に戻る。

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下金屋峠
目を付けていたところは特に峠と言える場所でなかった。この峠道は単純にひとつの尾根を越える道ではなく。いくつかの尾根を越えたり、谷に下りたりする道で、特にこれが峠だという場所はないように思われるが、上記写真の地点は何本もの道が交わる地点で、いわゆる追分と言っていい場所だ。ここを峠と呼ぶことにした。

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下金屋峠の小さなピーク
ここにはたくさんの道が交差している。滝から下金屋に至る峠道に加え、滝トンネルの滝側口近くに下りて行く道。そして、名泉郷のほうに至る道もある。名泉郷は山野を切り開き造られた住宅地で、昭和47年から分譲を開始しているが、それが出来る以前の古い地図を見ると、下金屋から名泉郷内を通り、沢(集落)に至る山越え道が描かれている。名泉郷に向かっていた道はその道につながっていたものと思われる。

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破線の道が降りている谷筋
更に、破線の道はこの近くから谷筋を通り、滝に下りて行っているから、この地点は交通の要衝だったのは間違いない。

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旧道から谷筋に下りて行った地点
破線の道を探してみたが、はっきりした道の跡は見つからなかった。どうも先日歩いた尾根道が旧道で、谷筋を通っている破線の道は新道だと思われる。その旧道を峠から少し歩いていくと、左につづら折りに下りて行く道跡らしきものがあったので、そこを下りてみた。

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道跡が現れる
倒木が多く、ひどい笹藪をかき分け、谷底まで下りてみたが、破線がある場所に道跡は見当たらない。薄っすら谷筋に道跡らしきものはあったが、ここに破線の道があったとの確信が持てない。仕方がないので、そのまま谷筋を下りて行くことにした。

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石切場跡1
下りて行くと、沢が現れ、そこに直線的に切り取られたような穴があった。あまりにも直線的なので、それが自然の力により出来たものには思えなかったが、それが何なのか解らないまま、沢沿を下りて行った。

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石切場跡2
すると、沢の斜面に明らかに人工的に切り取られた岩壁があった。どうもこれは石切場の跡のようだ。金津山街道の周回林道を滝トンネルのほうに下りて行ったところにも石切場跡があったのを思い出した。

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石切場跡3
更に下りて行くと、また石切場の跡があった。ここのが一番が大きかったが高さは5,6mほどで、規模は大きくない。どれほどの量の石材が採れたのだろうか。この近くの宮谷にはかなり大きな石切場があったそうで、この辺りで採れた石材は竹田川の水運を使って越前各地に運ばれたそうだ。

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峠道の様子
石切場からはしっかりした道が残っていたから、石材を運ぶのに使われたのだろう。

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新道・旧道分岐
そこから少し下りて行くと、先日歩いた旧道との分岐に出た。

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林道工事現場
そこから先は最近工事が行われたようで、真新しい林道に変わった。林道のり面に青石が顔を出しているところがあったから、ここで採れた石材も笏谷石と同じく凝灰岩だったようだ。

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真新しい林道を歩く
先日はまっすぐ滝集落のほうに下りて行ったが、今日は新しく出来た林道を滝トンネルのほうに歩いていくことにした。

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20号鉄塔
県道に下り、滝トンネルを通って、下金屋側に出た。再度山道に戻り、名泉郷に向かう。途中、20号鉄塔近くの尾根筋を破線の道が越えていたことになっているので、よく見てみたが、道跡は発見できなかった。

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新道が越えていた尾根
上記写真の尾根筋を破線の道が越えていたはずだが、その痕跡はない。地理院地図に載っている破線の道は全体的に痕跡が薄い。はっきり残っていたのは石切場から滝に下りて行く部分だけで、後ははっきりしない。明治以降、一度はこの道が整備されたようだが、その後それほど使われなかったのではないだろうか。旧道のほうがはっきりした道が残っている。

10年ほど前にこの峠道の下見に来て、滝の峠道入口からこの道を見たときはひどく荒れており、山道に毛の生えた程度の道だろうと思い、今まで敬遠してきたが、実際歩いてみると昔ながらの掘れた道がしっかり残っていたので、驚いた。石切場という歴史遺産もあり、歩いてみる価値のある古道だった。峠入口のお地蔵さんのところから上に登っていく道もあると聞いたので、その内歩いてみよう。



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