志比城山2

城山連絡道を歩く(2017.04.10)

前回(4月4日)、志比(波多野)城山を花谷側から歩いたが、昔波多野館と波多野城を行き来していたという連絡道(以下連絡道とのみ記す)を歩くことが出来なかった。その後連絡道について調べてみたところ、福井考古学学会会誌にそのルート地図が載っていたので、再度その道を歩いてみることにした。

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往年の姿を髣髴させる尾根道
波多野城の築城は南北朝時代と言われており、700年ほどの歴史を持つことになる。戦国時代の遺跡である、朝倉氏の一乗城山には馬出し道など、今でもはっきりした道の跡が残っているが、この城はそれより歴史が古いからなのか、今回歩いてみて、道の痕跡は薄かった。ほとんどが藪に埋もれており、昔の城跡との関連を思い起こさせるものは少なかった。ただ唯一上記写真の尾根筋に、藪が刈られた尾根道があり、馬も行き来したという連絡道を髣髴させる場所だった。ここだけ藪が刈られているのは、今も鉄塔巡視路として使われているからだが、往年の連絡道もこのような感じではなかったかと推測された。何れにせよ、私が求めていた掘れた歴史を感じさせる道が残っていなかったのは残念だ。

>>今回歩いたルート
>>今回確認した連絡道のルート
>>詳細記録(U字倶楽部へ)


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波多野氏館跡
連絡道の地図を入手したというものの、小さな地図なので、詳しいことが解らない。最初谷口の波多野館跡周辺を物色してみたが、現在工事中で、あまり入って行く気になれなかった。

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工事中の中部縦貫道路(谷口集落の奥)
近くにいた地元の人にも連絡道について尋ねてみたが、その道の存在は知っているが、詳しいことは解らないとのことだった。仕方ないので、先日歩いた登山道から連絡道にアプローチすることにした。しかし、実際には上記写真の高架下に見えている溜池の堤のところに連絡道入口があったのだった。

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今回はここからスタート(丸太のベンチがあるところ:前回の記録を参照してください)
前回(4月4日)歩いた花谷の登山道入口から林道に入って行くことに。最初、上記写真の地点から尾根筋を波多野館跡のほうに下りてみたが、ただの藪道で、古道の雰囲気はない(後でこの道が連絡道であることが解った)。特に古道と言えるものではなかったので、丸太のベンチのところに戻り、今度は連絡道が通っていたと思われる道を城山に向かって登っていくことにした。上記写真の中央に見えている斜面から、その道に入って行った。

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尾根筋の様子
尾根に取り付くまで、かなりの急登だったが、何とか尾根に到達した。そこからの尾根筋には道らしきものがあったが、踏み跡程度。掘れてはおらず、歴史は感じられない。

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尾根筋に上がって来ていた掘れた古道跡
尾根筋の途中にはかなり藪の濃いところや、いくつかのアップダウンがあった。そこをしばらく進んでいくと、尾根筋に掘れた道跡が上がってくるところがあった。この道については後で歩いたので、後述します。

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つづら折りに造られた道
その掘れた古道があったあたりから、掘れた尾根道となった。急坂の部分ではつづら折りに掘れた道が続いていた。

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荒土線20号鉄塔前の道跡
鉄塔のところではかなりはっきりした掘れた古道の跡が残っていた。

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荒土線20号鉄塔
この鉄塔の周りにも掘れた道の跡がつづら折りに登っていたが、その道は鉄塔のすぐ上で終わりとなっており、尾根筋に掘れた道が残っていたのは100mほどだった。

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巡視路を歩く
巡視路はそれとは別に直線的に尾根を登っていた。ステップが設けられており、かなりの急登だ。連絡道もここを通っていたと思うが、この急坂を馬が登って行けたのだろうか。

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藪が刈られた尾根道
小さなピークに出ると、そこから先はきれいな道が直線的に続いていた。冒頭にも書いた通り、山城への連絡道は峰道(尾根道)だったそうだから、ここを通っていたのは間違いない。往年の連絡道もこんな感じだったのだろう。

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九頭竜幹線84号鉄塔
そのまっすぐに続く急な尾根道を上り詰めると、また鉄塔に出た。九頭竜幹線84号鉄塔だ。藪が刈られていたのはここまで。ここから先は激藪だった。棘のある灌木がまとわりつき、歩きにくい。それでも、この時期なのでまだ何とか歩ける。それに尾根筋に踏み跡がしっかりあるので、迷うことはない。

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尾根道の様子
ところどころにピンクのテープがあった。先ほど花谷の方にお話を伺ったところ、花谷城山会と言うところで、登山道開発を進めているそうだから、このテープも彼らのものなのかもしれない。なお、花谷から城山に登っていく登山道を整備したのも、この城山会の方々だ。

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灌木が茂る尾根道
この辺りでは灌木が密生しており、一番歩きにくかったが、この時期なので、歩けないことはない。

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城跡から続く稜線が見えて来る
前にようやく稜線が見えてきた。城山から西に続く稜線だ。

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稜線に薄っすら掘れた道が現れる
稜線は見えていたが藪がひどく、中々前に進めない。小さなアップダウンを2度ほど繰り返し、ようやく稜線にでた。この尾根筋からは掘れた道跡があった。昔はこの尾根筋にずっと道があったそうだ。この道は今歩いてきた道とは違って道の痕跡が濃い。

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林道城山線に出る
尾根道はいったん林道城山線に出てきた。林道を歩いても城山に行けるが、ここまで藪道を歩いてきたのだから、最後まで連絡道を歩こうと、また藪の中に入って行った。藪がひどかったのは林道からの取り付きだけで、後はしっかりした道が残っていた。

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城山山頂
城跡には何度か来ており、特に関心はなかったが、ここまで来たのだからと山頂まで行ってみることに。山頂からの下山は先日歩いた花谷から上がってくる登山道を歩いた。

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花谷からの登山道(林道終点)
急坂を下りて行くと、先日撤退していた場所に来た。先日は残雪があり、ここでコケて、撤退していたのだった。その場所を通過し、林道終点に出た。ここから登山道(林道)を歩いて車に戻ろうと思ったが、先ほど尾根筋から下りていた掘れた道が気になったので、登山道途中にある巡視路入口から再度山に入った。

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巡視路入口
巡視路入口からステップが設けられた急登を登っていくと、すぐに先ほど歩いた荒土線20号鉄塔に着いた。

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荒土線20号鉄塔
ここから再度連絡道を下りて行く。

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尾根筋から下に下りて行く古道
5分ほどで、掘れた古道が合流していた地点に着いた。

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掘れた古道
そこから古道を歩いて行くことにした。この道はかなり使われていたようで、深く掘られた道跡が残っている。また、斜面にいくつか違った道跡が降りていたから、この辺の道は何度か付け替えられたようだ。

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谷沿いの道
そのうち道は谷底を通るようになった。その辺りでもしっかりした道跡があった。この道が連絡道だった可能性もあるが、掘れた道が見られたのは連絡道の一部だけで、その可能性は低そうに思える。ただ、この道が何だったのか解らない。ここに峠道があったとは思えない。考えられるのは、掘れた道が途中で途切れていたから、途切れていた地点に炭焼き小屋か何かがあり、そこで採れた炭や何かを降ろすために使われた道なのかもしれない。

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林道に下りて来る
しばらく下りて行くと、道は林道に合流した。この林道は谷口から溜池脇を通って、登って来ている林道だ。

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谷口集落の上にある溜池
上記写真に見えている堤の右隅にピンクのテープが見えたので、行ってみると、山道の入口があった。どうも、これが連絡道入口であるようだ。波多野館跡からまっすぐ登って来るとここに至る。地図を見ていてこの辺に入口があるのではないかと目星をつけていた場所だ。

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連絡道の様子
そこを入って行くと、ずっとピンクのテープがあり、そのほかに赤の杭や見たことのない白い杭もあったから、城跡調査か何かの時に埋められたものではないかと思われた。

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連絡道の様子
この道は最初、車を置いたところから波多野館跡に向かって下りて行った道とは違って、少し道幅が広かった。

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ここで最初歩いた尾根に合流
その道は先ほど歩いた道に合流した。上記地点が合流地点だが、この辺では連絡道の痕跡が薄く、見つけるのは難しい。白い杭もこの辺りでは消えていた。

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スタート地点に戻ってくる
連絡道はスタートした車を置いた地点に戻ってきた。

今日は3時間も藪の中を歩き回り、充実した山歩きとなった。収穫も多い。今日歩いた尾根筋を整備すれば、良い登山道になるだろう。途中カタクリが群生しているところもあり、人気のある登山道になるのではなかろうか。

なお、この山行についてはここで書きつくすことが出来ないので、U字俱楽部のほうに詳細レポートを掲載する予定です。



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.10 2017 城跡歩き comment0 trackback0

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