竜興寺坂その後

岸水城址、岸水の棚田、竜興寺林道を歩く(2012.10.27)

明日は雨だと言うので、午後から出かけることにした。豊原方面に行くつもりだったがこの時間からではちょっと遠いので、福井市岸水町辺りの里山を散策することにした。今年2月には岸水町の竜興寺坂入口から竜興寺まで歩いたので、今日は岸水城址に行ってみることにした。そうしたら、岸水町の裏山にある棚田跡に行き着き、そこにいた年配の女性に色々伺っていたら、竜興寺跡に行く林道が途中まで完成していて、この間行ってきたとのお話だったので、その後その林道に廻ることになった。

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岸水町にある竜興寺坂入口から九頭竜川沿いの道を100mほど南に行ったところに、岸水城址の登り口がある。登り口の脇に空き地があったので車はそこに停めさせてもらった。

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ライオンの狛犬がある入口から少し登っていくと、すぐに岸水城址登り口と書いた案内板があったので、それに従い階段を登って行く。

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すると、砦がある小高い丘に出る。

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この辺り一帯が岸水城址であり、そこには『曲輪』と書かれた標柱が建っていた。この城址は中世から戦国時代に造られたものだと思うが、この城に関する謂れは無知識なので全く解からない。ここら一帯の史跡は地元出身の篤志家の方が中心となって、発掘、開発を進めたとのことである。

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そこから尾根筋を奥に進んで行くと、他にも曲輪があり、その間に堀切があり、土橋でつながっている。

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二つ、三つの曲輪を越えてまっすぐ進んで行くと、上記写真の場所に出て、岸水城址の案内板はここで終わっていた。前回ここを歩いたときはここをまっすぐに進んで行ったので、今回はここを左折する道を歩いてみることにした。この道の所々にプラスチックのステップがあったから、この道は鉄塔巡視路であるようだ。深い谷に降りて行くと沢があり、小さな橋があった。そこを渡り、降りて行くと、岸水町の裏山に出た。

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そこの谷間には畑が並んでいたが、山のほうに登って行く道があったのでその道を進んでみた。

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すると段々になった地形が現れた。今は杉が植わっているが昔は田んぼだったようだ。棚田はかなり上まで続いていた。後で畑にいたおばさんにお聞きしたところ、10年ほど前までは田んぼを作っていたそうだ。耕運機くらいは何とか運び上げたが、大きい機械は入らず、殆ど手作業だったから大変だったと話していた。また、その方によると、竜興寺跡行く林道が途中まで完成しており、行ったことがあるとのことだったので、林道の入口を教えてもらい。行ってみることにした。

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林道の入口は大安寺の手前にある四十谷町から山の中に入って行く峠道の途中にあるということだった。この峠道は車でも走れる。細い山道を入って行くと、お地蔵さんがある峠となり、そこから更に少し降りて行ったところに、その入口はあった。そこには『岸水山頂展望台』と書かれてあった。入口には鎖が掛かっていて、車では入れなかったので、歩いて登ることにした。

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最初は普通の林道のようだったが、少し歩くとま新しいコンクリート舗装の立派な道が現れた。

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そこを上がって行くと、たくさんの石仏がある小高い丘に出た。丘全体が公園のようになっており、多数の石仏や石碑が並んでいた。それらは全て新しかった。実はこの場所には以前に一度来たことがあるのだが、その時はまだ今の道が出来ておらず、また石仏もこんなに多くなかった。蓮如像と書かれた石仏のところには本願寺の森と書かれてあった。これらの石仏や石碑も先ほど書いた篤志家の方が造られた様である。そこから少し登ると白山遥拝所と書かれたところがあった。

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そこからはうっすら初冠雪した白山が遠望できた(うまく写らなかったので白山の写真は割愛した)。また眼下には九頭竜川が見えた。ちょうど九頭竜川と日野川が合流する風光明媚なところだ。姿の良い松がその景観にマッチしていた。

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そこから、砂利を敷いたま新しい道が山の奥に続いていた。その入口には「白山輝きの道、史跡竜興寺跡へ2.5km」と書かれてあった。ここから奥の道が今年になって造られた道のようだ。どこまで完成しているのか解からないが、行ける所まで歩かせてもらうことにした。

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白い砂利が敷かれた気持ちの良い道だ。途中にはコンクリート舗装のところもあった。

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そこを進んで行くと、見覚えのある場所に来た。今年2月に岸水町の竜興寺坂入口から竜興寺まで歩いた時のに通った地点だ。上記写真に写っている谷底にはその時、水が溜まっており、池になっていた。その時はまだこの林道は出来ておらず、森林組合の人がちょうどピンクのリボンで、縄張りをしているところだった。お話をお伺いしたら、ここに林道を造るのだということだった。あれから半年ちょっとで、早くも立派な林道が出来上がってしまったのだ。この辺りは殆ど誰も歩かない静かな薮山だったが大きな変わりようだ。

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2月に歩いた時に、尾根筋に土橋のような細長い道があったのを発見したのだが、何とか削られずに残っていた。

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その道は50cm位うずたかくなっており、尾根に沿って蛇行しながら30mほど続いている。明らかに人工的なものだと思うが土橋だとしたら、この辺りに城砦跡がなければならないが、そういう形跡は見当たらなかった。

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そこからしばらく行ったところに掘れた古道が顔を出している。以前歩いたときは今の土橋のところから、この掘れた古道を歩いてこの地点までやって来た。それが岸水から竜興寺まで続いていたと言う竜興寺坂の跡かどうかは解からないが、1mほどに掘れた道が緩やかな尾根上にずっと続いていた。そこからは下り坂となり、下記写真のところに至る。

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上記写真の正面突き当りから奥にも古い道がある。この道は現在の2.5万分の1地図にも破線で載っているのだが、ひどい薮で夏場は歩けたものではないが、積雪期に一度歩いたことがある。地図上ではふもとの剣大谷まで続いているが、私が歩いたときは途中から古道ははっきりしなくなり、巡視路に出たので、その道を通って何とか剣大谷までたどり着いたのを覚えている。今林道がカーブしている辺りで、岸水から来る古道と剣大谷から来る古道が合流していた。

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そして、古い道は今林道がある左の谷筋を進んで、竜興寺跡のほうに向かっていた(ただし、実際そこを歩いてみたがはっきりした道跡は残っていなかった)。

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そこから林道は古道と離れ、山肌を進んで行くようになっていた。そして、少し登り坂になったかと思うと、その先で道は行き止まりになっていた。そこには広場が出てきており、何台も車が置けるようになっていた。ここから竜興寺跡まではまだ少しある。林業組合の人は竜興寺跡まで道をつけると言っていたが、ここから先は埋蔵文化財包蔵地域となっており、道が付けられなかったのかもしれない。時間が遅くなってきたが、竜興寺跡まで行ってみることにした。最初道が解からなかったが、上記写真の左側辺りから、道らしきものが続いていたのでそちらに進んでみたら、2月に歩いた道にぶつかった。途中にはピンクのリボンもあったし、薮が刈られかなり道らしくなっていたから、迷うことはないだろう。

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林道終点には立派な史跡竜興寺跡の石碑もあった。

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道の途中には石垣跡のような場所があり、またその周辺には建物の礎石か墓石のような石が散乱している。この辺はまだ本格的な発掘調査が行われていないそうだ。

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途中には井戸跡と思われる水溜りがあった。

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林道終点から5分ほどで竜興寺跡についた。上記写真が竜興寺跡の墓塔群。2月に歩いたときは道も解からず、苦労して3時間ほども掛かったが、林道が出来たおかげで、30分余りでここに来れるようになった。車で来れるようになれば10分余りでここまで来てしまうかもしれない。

>>今回歩いたルートはこちら
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