石川県側から旧牛ノ谷峠に登る

石川県側から旧牛ノ谷峠に登る(2013.1.16)

午前中からあまりにも良い天気なのでうずうずしていたが、居ても立ってもいられなくなり、近場の山に行くことにした。どこに行こうか迷ったが、旧牛ノ谷峠を石川県側から歩いていないのを思い出し、八号線を牛ノ谷峠のほうに向かう。

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JR北陸線のガード下をくぐる
牛ノ谷峠を越え、加賀平野に出たすぐのところにあるJR北陸線のガード下をくぐり、林道を奥に入って行く。寂れた林道かと思いきや、舗装された立派な道が続いていた。

>>今回歩いたルート


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旧牛ノ谷峠に至る林道
林道はすぐに終わりかと思ったがかなり奥が深い。林道から何本かの道が枝分かれしており、少し迷ったが、右へ右へと進んで行けば良いことが解った。道沿いに小さな祠や名水があり、何となく昔の峠道の雰囲気が漂ってくる。名水では水汲みしている人がいた。そこを過ぎるとすぐに広場のようになった所が現れ、そこで舗装道路は終わりになっていた。車をそこに置かせてもらって歩き出す。

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林道から旧い峠道(巡視路)へ
林道を歩いて行くと、道が左に曲がりだしたところに、細い道が分岐している。峠はまっすぐに進んだ方向にあるはずなので、細い道のほうに進む。この道は昔の峠道だと思われるが、鉄塔巡視路にもなっているので、よく整備されている。道は何度か沢を渡るが、その都度、立派な鉄の橋が架かっていた。

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旧牛ノ谷峠
分岐から10分ほどで旧牛ノ谷峠に着いた。ここは峠らしい雰囲気は余りないが峠のそばに平坦になった場所がある。また、この峠は福井・石川県境にはなく、県境はここから300mほど福井県側に降りて行ったところにある。

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峠からトラバース気味に進む別の道
ここから谷筋を降りている掘れた細い道が旧い峠道なのだが、今回その道とは別に福井県側に降りて行く道があるのを発見した。その道は谷筋に降りずに、山肌をトラバース気味にまっすぐ進んでいる。道幅は谷筋の峠道より広く、2m以上ある。平坦にならしてあるので、後世になって造られた道だと思われるが、私が過去に調べた範囲ではそのような峠道があると書かれた文献はなかったから、この道が昔の峠道だとは断定はできない。しかし、この道は尾根筋を通り、福井県側の牛ノ谷交差点辺りにまっすぐ降りていたから、牛ノ谷道が出来る前に峠道として使われていた可能性は高い。

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28号鉄塔
峠から右側の尾根に登り、その尾根筋に出来た巡視路を福井県側に進んでいく。先ほどの2m幅の広い道は巡視路と並行して進んでいたようで、その痕跡がところどころに残っていた。28号鉄塔のところに来ると道は下り坂となった。

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牛ノ谷に降りて行く掘れた峠道
このあたりの道はかなり深く掘れており、ジグザグに曲がっているから昔の峠道である可能性が高い。この道は巡視路としても使われているが、その形状からして巡視路として新しく付けられた道ではなく、元からあった道を巡視路として使っていることは明らかだ。

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土木工事の跡が解る峠道の様子
旧い峠道は下に降りてくると、巡視路と別れ、右に降りて行くようになった。

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峠道が出てきたところ
幅広の峠道は国道八号線のすぐ左側(東側)の谷に出てきた。そこにも田んぼ道にしてはかなり広い土道が牛ノ谷峠のほうに向かって進んでいたので、その道を歩いてみることにした。

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旧八号線??
その道は途中川のようになっていたが、側溝の跡があり、舗装はされていないものの、近代的な土木工事により作られたようなので、旧い八号線はここを通っていたのかもしれない。道幅はかなり広く、5mほどはあったようだ。

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旧八号線と思われる道が現八号線に合流する地点
ごみが散乱し、川のようになった道を歩いて行くと、左側に現八号線が現れ、上記写真の地点で合流していた。牛ノ谷峠はすぐそこに見えていた。

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日本海の眺め(@31号鉄塔)
今日も気楽な山歩きを楽しもうと思ったが、旧峠道や旧八号線と思われる道を発見し、ちょっとした探検になってしまったので、帰りは整備された巡視路をのんびり歩くことにした。巡視路入口は牛ノ谷交差点から、旧八号線と思われる道を少し石川県のほうに歩き、途中から山裾を右に進んだところにある。交差点からよく見ると、巡視路の標識が見えている。巡視路に入り、27号鉄塔の下を通過すると、先ほど歩いた道に合流したので、その道を進んで行った。旧牛ノ谷峠のすぐ上にある29号鉄塔を通過し、そのまま巡視路を進んで行く。巡視路はずっと尾根筋に続いており、気持ちのいい尾根歩きが堪能できる。木の間越しにずっと日本海が見えていたが、木が邪魔になって写真にはうまく写らない。しかし、31号鉄塔のところは広い切り開きとなっており、きれいに日本海まで見通せたので写真に撮った。そこを少し行くと、巡視路から林道に降りられるようになっていたので、そこを降り、来たときに通った林道を歩いて車のところに戻った。

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名水
来たときにも、名水を汲んでいる人がおられたが、帰りにも水汲みをしている人がいたから、このあたりではかなり有名なようだ。水を汲んでいた人にちょっとお話を伺ったら、地元加賀市の方で、友達に聞いたので、水を汲みに来たと話しておられた。飲んでみたら、冷たくなかったから地下水であることは間違いないようだ。水道水と違ってまろやかな感じがしたが、山歩きの後はどんな水でも美味しい。

>>今回歩いたルート

なお、この詳しい峠行きの記録はU字倶楽部にアップする予定です。


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.17 2013 峠歩き comment2 trackback0

comment

せともの
私も気まぐれで、時間があったのでちょっと、あの峠へと何度か足を運び、3年ほど前にようやく旧峠へ届きました、
あなたとは逆で石川県側だけです、福井県側を覗いてみて、福井県側の方がいい雰囲気だなと感じました。福井県側が九十九折で下っていくのに、石川県側はほぼまっすぐでしたから
峠の西側にある旧道らしきものも気が付きました、が草ぼうぼうではあっても、あまりにも単調で新しい道に思えました。
2013.01.19 23:44
ジーアイシュー
お久しぶりでございます、というか遅ればせながら、お帰りなさい!

旧牛ノ谷峠(旧熊坂峠)に初めて石川県側から登りましたが、殆ど舗装道路になってしまっているものの、私には石川県側のほうが昔の峠道の雰囲気が残っているように感じました。それに、名水があるからでしょうけど、峠道が今でもたくさんの人に使われているのはうらやましい限りです。福井県側から歩いただけでは、本当にこんなところに歴史のある峠道があったの? と疑ってしまいました。最初から石川県側からアプローチすればこんなに悩むことはなかったようです。今回、石川県側から歩いてみて今の牛ノ谷峠とは別にこの旧峠がずっと昔から使われていたんだなと納得することが出来ました。

せとものさんがおっしゃるように、確かに峠から西側の尾根伝いに福井県側に降りて行く道は新しいような感じですね。最初見たときは戦後になって林道として開発された道かなとも思いましたが、牛ノ谷峠道には3つのルートがあり、尾根筋を通る道が使われていたこともあると書かれた文献を見つけ、この道も峠道として使われていたと確信するに至りました。

牛ノ谷峠は八号線が通る無味乾燥な峠だと認識していましたが、ある程度この峠のことが解ってくると、時代によって変遷がある、面白い峠だと感じるようになってきました。しかし、私自身はこれで牛ノ谷峠の全貌を把握したと自己満足しておりますので、この峠からは卒業しようかなと思っております。気が向いたらまたぶらっと尋ねるでしょうけど・・・
2013.01.20 22:21

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