下市山~金屋城跡

下市山から金屋城跡へ(2013.2.19)

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下市山
天気予報を見ると、明日からしばらく雪マークが並んでいる。今日は寒いが曇りの予報だ。足ならしに下市山に行く。どうせ下市山だけでは物足りないだろうから、下市山西尾根にあると言う金屋城跡を散策してくることにした。

>>今回歩いたルート

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下市町溜池側登り口
下市山溜池側登り口から、下市山を目指す。


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登山道を離れる
下市溜池側からの登山道は尾根に到達すると、金屋町弘祥寺跡から上がってくる道に合流する。そこから、しばらく行くと、金屋城跡がある下市山西尾根に直接行けそうなルートがあったので、登山道を離れ、そちらに向かう。登山道と別れたのは杉の平休憩所の少し手前だ。

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杉の平休憩所近くの斜面
杉の平から下市山の山頂辺りにも中世に城が築かれたそうで、福井県の埋蔵文化財というサイトに深谷遺跡との名前が挙がっている。杉の平あたりはかなり広い平坦地になっているから、その辺に砦が築かれたのだろうと思うが、とくにその痕跡は見当たらなかった。

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弘祥寺跡から上がってくる谷筋
山の斜面を西に向かって進んで行くと、谷が口を開けていた。国土地理院地図にはここに弘祥寺跡から上がってくる道が破線で描かれている。その谷筋は浸食が進んでおり、かなり深いから、降りて行くにはかなりの困難が伴いそうだ。谷筋は上にも続いており、そこを上がって行けば目指す尾根に出られるのだが、倒木がひどく、歩きづらそうなので、近くの比較的緩やかな斜面をよじ登ることにした。

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炭焼き釜跡
山の急斜面をよじ登っていたら、炭焼き釜の跡が現れた。先日(2013.2.5)、このすぐ上の尾根筋を歩いた時に立派な道があったが、あれは焼いた炭を下に運ぶ道だったのかもしれない。かなり広い立派な道だった。昔はこの辺でもたくさんの炭が生産されたのだろう。今日はこの後もう一ヶ所炭焼き釜の跡を見つけた。

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尾根には道跡が
山の斜面をよじ登り、近くにあった尾根に到達すると、そこには道の跡があった。先日、この尾根を歩いて金屋町に降りて行った尾根筋だ。 この道を焼いた炭を担いで運んだのではないかと推測される。途中から道が広くなっていたから、そこからは荷車くらいは使ったのかもしれない。

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下市山の西尾根300mのところにある鞍部
その尾根道を上がって行くと、山の鞍部に達する。下市山から西尾根を300mほど歩いたところにある鞍部だ。先日はここから尾根の南斜面に続く道跡を歩いたが、今日は下市山の西に続く尾根筋を忠実に辿ることにした。杉林の中の尾根道を進んで行くと、尾根筋に浅く掘られたところがあったから、破線で示されている尾根道だろうか。しかし、掘れた道の跡は途切れ途切れだった。だだっ広いピークに差し掛かった。この辺も城跡遺跡に指定されているが、特にそれらしきものは見当たらなかった。

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土橋??
結局小さなピークを越え、次の鞍部にやって来てしまった。この鞍部にも峠道があり、土橋のようなものがあったのを確認しているが、その時はここに城跡があったことを知らなかったので、特に気に留めなかった。しかし、改めてみてみると、鞍部を縦断している細い道のようなものは土橋だと断定しても良いような気がする。この後、城跡を散策したが、これ以外に顕著な城の跡は見つからなった。

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土橋(南のほうから撮った写真)
土橋の部分だけ、うずたかくなっており、人工的にこのような形にした可能性は高そうだ。また、土橋はまっすぐではなく、緩く湾曲しているのが特徴だが、ここの土橋も湾曲している。

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もう一つの鞍部(仮称:恐神峠)
土橋があったところからまた小さなピークを越えると、もう一つの鞍部があり、そこにも峠道らしいものが越えている(この峠の名称は不明。この辺りは恐神町の地籍なので、恐神峠と呼ぶことにする)。今日はここから南側に降りている峠道を歩き、福井平野側(安居地区)に降りるのがもう一つの目的だったが、まだ時間があったので逆の北のほうに降りて行っている峠道を歩いてみることにした。道跡は峠から谷筋に降りているので、その跡を追ってみたが、谷筋は雪が深く歩きづらくなってきたので、右の尾根に取り付き、杉林の中の尾根筋を進むことにした。

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炭焼き釜跡
尾根筋は薮がひどく歩きにくかったが、雪は少なかったので、我慢して歩いて行くと、大きな穴があった。周囲に石を積んだ跡があったから、これも炭焼き釜跡のようだ。

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掘れた道の跡
また、しばらく歩いて行くと尾根は下りになって来たが、その辺りから掘れた道の跡が現れた。

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掘れた道の跡
掘れた道の跡はそのうちかなり深く、しっかりしたものとなって来た。深いところでは1mほどは掘られていただろう。

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向こうに見えるのは深谷町の裏山
何故こんなところにこんな立派な道があるのか不思議だった。恐神峠から降りてくる道がここにつながっていたのだろうが、この道を進んで行っても深谷町に降りて行くだけで、西郷林道がある尾根を越えて、本郷地区には降りられないはずだ。そのことを確かめようと周囲の景色を確認したら、右のほうに深い谷があり、その先に深谷町の裏山が見えたから、やはりこの道を降りて行っても、今西郷トンネルの深谷町口がある所に降りて行くだけだ。だから、ここに峠道を付ける意味があまりないように思える。この後、この道を更に進んでみたが、やはり掘れた道はその深い谷のほうに降りて行っていた。後で色々考えてみたが、掘れた道の跡は炭焼き釜跡辺りから始まっていたから、この道も炭を担いで降ろす道として使われていたのかもしれない。

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峠から安居のほうに降りる
恐神峠に戻り、今度は南側の峠道を降りて行くことにした。ここには笹に覆われているものの立派な峠道がある。

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峠道はここに降りてくる
まっすぐに続く峠道は200mほどで上記写真のところに降りてくる。

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峠道の目印
ここには上記写真のような印があった。

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峠道の様子
この辺りにはしっかりした峠道の痕跡が残っていた。

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大きく掘られた峠道の様子
笹薮の中の峠道を降りて行くと、大きく掘られた、つづら折りの道が現れた。 この辺りでよく見かける形の道だ。それほど時代は遡らないと思われるが、この辺りも金屋城跡遺跡の指定エリアに入っているから、城跡と関係がないとは断定はできない。


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峠道の様子
深く掘れた道が続く。

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峠道の様子
上記地点のあたりで峠道のルートがあいまいになって来た。地形図にはこの辺に、まっすぐ降りて行く破線の道が記されているから、その道があったのかもしれないが、その痕跡は見当たらなかった。左に折れて進んでいる道があったのでそちらに進んでみた。

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谷筋の道
道はその内谷筋に降り、そこを進むようになった。

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竹薮が進路をふさぐ
歩きにくい谷筋の道を降りて行くと、竹薮が現れた。竹が倒れ、道をふさいで居るところがあり、大きく迂回して進むしかなかった。

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金屋町の堰堤
途中から道の痕跡はなくなり、谷川のようなところを進んで行くと、前に真新しい堰堤が見えてきた。その堰堤は前回歩いた時にあった金屋町の裏山の堰堤だった。

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金屋町白山神社の横に出てくる
道は金屋町にある白山神社の横に出てくる。

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日野川沿いの県道
日野川沿いの県道に出て、弘祥寺跡に進む。

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弘祥寺跡甘露水の案内板
前回見つけた近道を通り、弘祥寺跡へ。今回は甘露水を見てくる。

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東屋のある甘露水
甘露水のところには立派な東屋が出来ていた。


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甘露水の横から登って行く古道
甘露水の横から登って行く細い道があり、これが地形図に弘祥寺跡から下市山西尾根まで登って行っている、破線で示された道だと思われる。この道を歩きたいと思ったのだが、薮がひどく、時間もなかったので、今回は断念した。

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局墓(つぼねばか)
ここには局墓と呼ばれる墓が並んでいる。 福井藩4代藩主松平光通公の乳母長光院のお墓だそうだ。なお、弘祥寺は南北朝時代の創建で、明治時代まで続いたが、近くの大安禅寺に吸収されている。

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弘祥寺跡登り口からの掘れた登山道
先ほどは下市山に登らなかったので、弘祥寺跡登り口から頂上に登ることにした。この登山道の途中には深く掘れた古道の跡がある。

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下市山頂上
30分ほどで頂上に着いた。今日は荒島岳や部子山の展望がよく、しばらく眺めていようかと思ったが、この日は冷たい風が吹いていて、寒くなってきたのですぐに降りた。帰りはすかっとランドで体を温め、帰路に就いた。

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.20 2013 城跡歩き comment0 trackback0

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