清水谷峠-四代に渡る山越え道を歩く

清水谷峠-四代に渡る道を歩く(2013.3.29)

清水谷峠は鯖江・武生地域と池田町をつなぐ重要な峠のひとつであった。今この下には2006年に完成した新清水谷トンネルが貫通しているが、それまでは狭い清水谷隧道(旧清水谷トンネル・廃道)が使われていた。普通のパターンだと、新・旧トンネルの上に山越えの道があり、これらを含めて三代に渡る峠道が残るのというのが通常なのだが、ここの峠にはもうひとつ、明治時代に造られた手掘りの隧道があるので、四代に渡る峠道が見られる貴重な場所なのである。全国的にみればどうだか知らないが、福井県内ではここだけだろう。手掘りの隧道自体が珍しい。

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優美なU字をした清水谷峠
上記写真が一番旧い山越え道が越えていた清水谷峠である。この下に、明治時代に造られた手掘りの隧道、昭和になって造られた旧トンネル、平成の新トンネルがある。ここでは、新トンネルを通る道を新道、旧トンネルを通る道を旧道、手掘りの隧道(以下明治隧道と呼ぶ)を通る道を旧旧道、そして上記清水谷峠を越える道を旧旧旧道と呼ぶことにする。ちょっと、こんがらがってしまうが・・・

>>今回歩いたルート

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旧清水谷トンネル(池田口)
池田町側から明治隧道にアプローチすべく、旧清水谷トンネルにやって来た。トンネルはコンクリートで完全に固められ、今は中に入ることはできない。この少し手前から明治隧道に至る旧旧道が分岐している。

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旧旧道はこの建物の前を入って行く
旧トンネル池田口からしばらく降りてくると、上記の白い建物がある。この前の細い道を入って行くのが明治隧道に至る旧旧道だ。この道を入って行くと小さな橋がふたつあり、奥の橋を渡って登って行くのが旧旧道だが、説明が長くなるので、ここでは省略します。詳細は後日アップ予定のU字倶楽部をご覧ください。

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手掘りの明治隧道
旧旧道は長く使われていないようで、途中道が解らない所や、倒木やブッシュがひどく歩きづらいところがあったが、意外にすんなりと20分ほどで、明治隧道のところにやって来てしまった。この隧道に行って来たという情報はネットで何件がヒットしたが、かなり苦労して辿りついたと書かれてあったが、今回はそれほど苦労することなく到達してしまった--時期を選んだのが良かったのだろう。峠歩きは春先に限る!!

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清水谷峠
明治隧道の左側から尾根に取り付き、つづら折りの道を上がって行くと、こちらもそれほど苦もなく清水谷峠に着いた。この道が一番古い旧旧旧道だ。かなりしっかりた昔の道跡が残っており、こまめなつづら折りの道がはっきり解った。これほどこまめに折り返す、つづら折れの道は少ない。今まで私が歩いた中では的坂くらいだ。

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越前市側に降りて行く峠道
池田側からこの峠に登ったという記録は何件かあったが、反対側の峠道を歩いたとの記録がなかったので、歩いてみた。歩いてみたと言っても、そこには道が見当たらず、急な斜面を滑り降りたと言ったほうがふさわしいかもしれない。はっきり峠道だと言えるものは解らなかった。

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明治隧道(越前市側口)
越前市側に降りる斜面は急で歩きづらかったが、10分ちょっとで下の林道に降りてきてしまった。林道のそばにしっかり明治隧道の越前市側口が見つかった。こちらのほうは余り埋もれておらず、大きく口を開けており、硬い岩盤をくりぬいた様子がはっきり解った。明治の人はこれを手で掘ったというのだから、えらいものだ。

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旧トンネル越前市側口
明治隧道の前の林道を降りて行けば旧道にぶつかり、旧道を少し登れば旧トンネルの越前市側口に至る。こちら側もコンクルートで固められ、中に入ることはできない。旧トンネルから旧道を越前市側に降りて行くと、途中に旧旧道らしき跡があったので、その道を降りて行った。

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旧旧道が出てきたところ
すると旧旧道は新トンネル越前市側口のすぐ近くに出てきた。

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新清水谷トンネル(越前市側口)
当初は清水谷峠に登り返して、同じ道を使って車を置いた場所に戻るつもりだったのだが、ここまで来てしまうと登り返すのが億劫になってきた。それで、新トンネルを歩いて帰ることにした。新トンネルの長さは1,434m。トンネルだからさぞ便利だろうと思ったが、通り抜けるのに意外に時間が掛かり、20分ほど掛かった。一番上の清水谷峠を越えれば今の道の状態だったら、1時間半くらい掛かるかもしれないが。旧い峠道がしっかりしていれば1時間くらいで越えられたのではなかろうか。だから、このトンネルが出来たことで短縮できたのはたった40分ということになる。トンネルを掘っても短縮できる時間は意外に短く、トンネルなどいらないような気もするが、しかしそれは歩く場合の話であって、この峠越えの道は昔も今も物流の大動脈なのである。トンネルを掘って便利にしたいと言うのが、人間の欲求というものだろう。旧道は林道のような険しい道を上がって行き、狭い旧トンネルを抜けなければならなかったので、交通量は少なかったが、トンネルを歩いている最中にかなりの車が轟音を立てて通り抜けて行ったから、新トンネルで確実にこの道を使う人は増えているようである。

この峠行の詳細は後日、U字倶楽部にアップする予定です。

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.30 2013 峠歩き comment0 trackback0

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