竹田川渓谷を登る

竹田川渓谷を登る(2014.2.1)

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剱ヶ岳から水坪山の稜線を望む(@剱ヶ岳林道)
ここしばらく、晴天が続くときが多い。北陸では冬場の晴れ間は貴重だ。昨年暮れに歩いた巡視路歩きの続きをやることにした。豊原から竹田川までの巡視路は踏破したので、今日は竹田川渓谷から北に向かう巡視路を歩くことにした。渓谷沿いの急斜面を登っていくルートだ。林道を使えば車で上の鉄塔近くまで簡単に行けてしまうが、林道ができたため、このルートの巡視路は使われる可能性が少なくなった。巡視路は定期的に整備されているが、使う可能性がなくなった道まで管理するのかどうかは解らない。今後、荒れて歩けなくなる心配もあるので、この機会に下から歩いてみることにした。

>>今回歩いたルート


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巡視路入口
巡視路入口は閻魔橋の袂にある。車も橋の袂にスペースがあったのでそこに停めさせてもらった。閻魔橋とは恐ろしい名前だ。どんな謂れが有るのだろうか。お地蔵さんが道路脇に鎮座していたが、かなり新しいもののようだった。

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竹田川渓谷沿の道
道は渓谷沿いの絶壁に細い切込みを入れただけのもの。70、80cmの幅しかなく、また崩れているところもあり、決して歩きやすいとはいえない。

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鉄製の橋
しかし、危険なところには柵があるし、立派な橋も出来ているので、それほどの恐怖心はない。

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用水路跡??
歩いていると、道が盛り上がったところがあった。どうも、下に土管が埋められているようだ。この道は巡視路として造られたのかと思ったが、元はここに用水路があったのかもしれない。

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用水路跡??
そこから少し行くと、岩をくりぬいてトンネルが掘ってあった。ブロックで穴がふさがれており、今は使われていないようだ。推察するに、竹田川の水をこの下流の水田に引き込むために造られたものではないかと思われるが、もしそうであれば、ここから下の水田まではかなり距離があり、かなり大規模なものだったことになる。 先人の努力の跡だ。貴重なものを見られた。

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竹田川の流れ
竹田川の水量はいつ来ても一定に見える。上流にダムが出来たため、水量調整がなされているからだろうか。

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巡視路登り口
川沿いの道をかなり奥まで入ってきたが上に登っていく巡視路が現れない。500mほども進んだ先にようやく登り口があった。登り口に標識はなく、例の黒いステップがなかったら、ここが登り口だとは解らなかっただろう。

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沢沿いを登っていく巡視路
巡視路は竹田川に流れ込む沢沿いを登っていくように造られている。

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急斜面に造られた巡視路
竹田川に侵食された谷は断崖絶壁だ。歩きやすいところをあっちに行ったり、こっちに来たり沢を何度が渡渉しながら、登っていく。かなり急だが、黒いステップがこまめに設置されているので、足場を探す手間は省ける。

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沢が二股に分かれている
途中沢が二つに分かれたところがあり、真ん中の尾根筋をしばらく歩くと、そのうち左側の沢を登っていくようになった。

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林道が見えてくる
いくら時間が掛かっても20分ほどで上の林道まで到達するだろうと思ったが、なかなか林道が見えてこない。40分ほど登ったところから、ようやく上に林道が見えてきた。急登続きで、休むところがなかったので、かなり太ももに来た。最後の渡渉点を過ぎると、左側の尾根筋を登っていくようになった。

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11号鉄塔
そこから鉄塔まではすぐだった。鉄塔のプレートを見ると北陸電力の東金津新福井線11号鉄塔となっていた。結局ここまで来るのに、50分近く登って来たことになる。急斜面を登るトレーニングにはもってこいかもしれない。

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対岸の鉄塔(@11号鉄塔)
対岸には昨年暮れに歩いた12、13、14号鉄塔が見えた。こちら側にはほとんど雪がなかったが、対岸の巡視路は北斜面にあるので大分雪がついていた。

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林道のり面に作られた取り付き道
鉄塔から一登りで林道に出た。出てきた林道のり面に立派な取り付き道が出来ていた。

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尾根に到達
そこからもあいかわらずの急斜面だったが、それほど時間が掛からず尾根に到達、ようやく傾斜が緩くなった。

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10号鉄塔
尾根を5分ほど歩くと、10号鉄塔に着いた。ここの鉄塔はかなり大きい。鉄塔の下は雪が多く、40cmほどの積雪があった。この尾根を更に登って行ったところに峠があると言う情報を得たのだが、尾根上に道らしきものは見当たらない。雪も深くなってきたので、ここで引き返し、今歩いてきた尾根を逆に降りていくことにした。

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逆に降りていく尾根筋
この尾根は緩やかで広い。こちら側には雪がなく、踏み跡もあったので歩きやすい。

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林道に下りていく取り付き道
途中、先ほどの林道がこの尾根を巻いて続いているのが下に見えてきた。この林道は基幹林道剱ヶ岳線と言い、竹田の旧国道364号線から分岐し、刈安山の中腹を通って、牛ノ谷まで続いている。ずいぶん前から工事をやっているのは知っていたが、こんなに工事が進んでいるとは思わなかった。調べてみたら、H26年で工事が終わる計画だそうだ。尾根道は最初は歩きやすかったが、林道に近づくと薮がひどくなってきた。林道の上までやってくると、のり面が急斜面で降りていけない。戻るしかないかなと思ったが、のり面上を探したら、取り付き道が出来ていたので、下に降りていくことが出来た。

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採石場
そこから林道を刈安山のほうに歩いてみると、山が削られているところが見えた。採石場だ。この採石場があるため、この谷は進入禁止となっており、入って来れなかったが、この林道ができたことで容易に近づけるようになった。

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林道の様子
林道は日陰に来ると残雪が多く、歩きにくい。カンジキを持ってくればよかった。カンジキがあればちょうど歩きやすいような積雪量だった。

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剱ヶ岳から水坪山に続く稜線(@剱ヶ岳林道)
林道を歩いていると対岸に剱ヶ岳が見えてきた。上記写真の一番左側のピークが剱ヶ岳。そこから続く稜線上に登山道があったが、林道工事のために今は荒れている。そのため、最近はあわら市清滝から登ってくる登山道を使うのが一般的になっているようだ。しかし、剱ヶ岳は昔は信仰の山としてよく登られていたようで、この稜線上にあった登山道上には石の階段などが残っており、是非復活してほしいところだ。なお、右の平たい山が水坪山でその中腹を走っている線が剱ヶ岳線だ。私がこの登山道から剱ヶ岳に登ったとき、林道工事は剱ヶ岳から水坪山に続く尾根の手前でストップしていたが、その後ずいぶん進んだようだ。

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林道から下りていく巡視路入口
歩きにくい雪の上を進んでいくと、林道脇から下に降りていく階段があった。何の表示もなかったが、この対岸に送電線鉄塔が見えたから、巡視路のようだ。この道を使えばこれまで近づけなかった谷まで降りていける。林道終点まで行くつもりだったがどこまで行っても続いているので、引き返すことにした。ちょっと調べたところ、こちら側の林道部分にもH25年の8月現在ではまだ短い距離だが未完成の部分があるようだ。帰りはこの林道を歩いて竹田側に降りることにした。

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竹田の景観
林道から竹田の街並みが見えた。坂井平野から小さな山ひとつ越しただけだが、こちら側には雪が残っている。しかし、例年に比べれば雪は少ないようだ。

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剱ヶ岳線と旧国道364号線の分岐点
林道を歩くこと30分で国道364号の旧道に出てきた。ここにある標識には「広域基幹林道剱ヶ岳起点」となっていた。途中、旧国道から分岐している古い道があったので、そこを歩いたら、竹田のキャンプ場のところに出てきた。そこから竹田川渓谷沿いの県道を歩いて車を置いたところに戻った。

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巡視路上り口
県道からは先ほど歩いた巡視路の登り口が見えた。そこには川上水位警報局と書かれた建物が建っていた。

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用水路跡??
また、用水路と思われる跡も見えた。

竹田川渓谷から剱ヶ岳に至る山域は未知の世界だったが、この林道ができたおかげで容易に近づけるようになった。そのうち雪が消えたら、この辺を散策しよう。

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.03 2014 山歩き comment0 trackback0

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