徳尾から文殊山

徳尾(禅林寺)から文殊山(2014.3.11)

昨日までの季節はずれの雪でうっすら雪化粧していたが、素晴らしい青空が広がったので、山に行くことにした。

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橋立山と徳尾峠(仮称)
行き先は今年の正月に登れなかった文殊山。昨年の元日登山では二上登山口から登り、酒清水登山口に降りるはずだったが途中、道に迷い違うところに出てしまったので、今日は酒清水から登り、どこで道を間違ったか確認することにした。それに、出来れば酒清水コースの途中の鞍部にあった切込みが本当に峠なのかどうかを確認したいと思っている。

>>今回歩いたルート
>>徳尾峠(仮称)~青葉台周辺地図

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徳尾の禅林寺
鯖江に入る手前で、国道8号線を左に入り、酒清水登山口のほうに向かう。徳尾町のところにやってくると、やたらに赤い幟が立っている。行ってみると近々このお寺で行事があるようだ。本堂の前には「釈尊ごねはん会おみみまき」と書いてあった。幟に書いてある、十一面観音は白山を開いた泰澄大師が最も尊崇した仏様だが、それと何か関係あるのだろうか。そう言えば、文殊山も泰澄大師の開山だった。


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「かんのんみち」と書かれた石碑
境内をうろうろしていると「かんのんみち」と書かれた石碑があった。近所におられた方に聞いてみると、道の脇に三十三の観音様が並んでいて、そこを巡ることが出来るそうだ。登っていくと一番上にお堂があると言うことだった。この道が峠につながっている可能性があるので、その道を歩いてみることにした。その方にここから登っていく峠道がなかったか聞いてみたが、知らないとのこと。ただ、昔山の上から木を切り出し、斜面を滑り落とした跡が山の斜面に道のように残っているとのことだった。
 

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観音道入り口
お寺の裏の墓地をとおり、上がっていくと、山に入っていく道があった。 そこを少し入った道端にも石仏が祀られてあり、番号が振られていたから、これが三十三観音めぐりの道のようだ。しかし、そこにあったのは一番観音ではなかったので、ちょっと不審に思ったが、後で調べたら、墓地内に一番観音があったのだった。


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観音道と峠道分岐
しばらく進んでいくと道が分かれていた。まっすぐ進んでいく道が掘れており、昔の道だと思われたが、少々薮っぽい。左に上がっていく道の脇に石仏が並んでいるのが見えたので、この道が観音道に間違いない。その道はつづら折に進んでいたが、しばらく行くと先ほどの峠道と思われる道とは違った方向を向き出したので、分岐に戻ってまっすぐ進む道を歩くことにした。


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沢沿いの峠道と木落とし道の分岐
峠道とおぼしき道は沢沿いを進んでいたが、だんだん薮がひどく歩きにくくなっていく。しばらく行くと、右に折れる道があり、薮が少なく歩きやすそうだったので、そちらの道を歩くことにした。


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木落とし道の様子
そこには50cm~1mほどに掘れた道のようなものがまっすぐ上に向かって続いていた。最初はまだ歩けたが、段々傾斜がきつくなり、なかなか前に進めない。この掘れた道が峠道かとも思われたが、人が歩ける傾斜ではない。こんな急斜面に峠道があったら、つづら折に登っていくだろうが、その道は発見できなかった。


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木落とし道の様子
この道のようなものが、先ほど地元の方が話していた、木を滑り落とした跡だろうと思われた。周りに木は生えていないが、あまりにも急斜面過ぎて、とても普通の人間が日常的に使った道だとは思えない。


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峠らしき切込みが見えてくる
しばらく行くと、少し平坦になった広場のようなところがあり、そこから木落とし道と思われるものは左のほうに進みだしたが、歩きづらそうだったので、右のほうに進んでいくと、ようやく尾根が見え出した。更に進んでいくと、尾根上に切込みが見えてきた。紛れもなく私が目を付けていた峠だった。幸運にも歩きやすいところを歩いていたら、峠にどんぴしゃ出てきたのだった。ここまで150mほどの標高差を登ってくるのに小一時間かかってしまった。


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徳尾側から見た峠
下から見上げるとまったく峠の形をしている。しかし、つづら折に登っていただろう峠道は見当たらなかった。確証は得られていないが、ここではこの場所に峠があったと推定し、徳尾峠と呼ぶことにする。


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青葉台側から見た峠
ここから青葉台団地側に降りていく斜面には道らしきものは全く見られないが、前回歩いたとき、青葉台側からこの峠に向かって道があったのを確認しているから、ここに峠があった可能性は高い。 今度機会があったら、その道を探索してみたいと思っている。


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橋立山山頂
そこからはちゃんとした登山道が文殊山まで続いていたが、雪解けが進みぬかるんだところではかなり滑りやすかった。


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三角点(橋立山)
ここには四等三角点があるが最新の地図(ウェブ上の地理院地図)には表示されていない。三等以上の三角点は表示しているから、四等だけ表示しなくなったようだ。


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新旧二つのお堂が並ぶ奥の院山頂
橋立山からはいくつものアップダウンがあり、低山にしてはちょっとハードな縦走路だ。橋立山から40分ほどで奥の院に着いた。


三角点(文殊山)
ここには二等三角点があり、点名は文殊山となっている。文殊山の本峰(大文殊)に三角点はない。


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胎内くぐり
橋立山から奥の院までは殆ど足跡がなかったが、奥の院からは歩く人が多く、足跡が多い。道がぐちゃぐちゃになって滑りやすいことこの上ない。胎内くぐりを通ると、文殊山はもうすぐだ。 今日は胎内くぐりを逆にくぐったけど、ご利益はどうなるのだろう??


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ぬかるんだ道
場所によってはまったく雪が消えているところもあった。


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文殊山(大文殊)から望む白山連峰
山頂直下の急登もぬかるんで歩きづらそうだったので、新しく出来たつづら折の道を歩くことにした。この道は本堂の修理のとき、材料を運ぶために造られた道だそうだ。歩きやすいので帰りにもこの道を使った。頂上に着くと、ベンチにどっかと腰を下ろして、コンロで調理しているお若い男性が一人おられた。お声をかけて、話し始めたら、いろいろお詳しい。文殊山のことが特に詳しかったが、それ以外の低山や薮山、峠のことについてもかなりなものだ。どうも、いつもお世話になっているブログ「よたよた山歩き(仮称)」のよっし~さんのようだ。しかし、確証が得られないので、そのまま話を続けていたら、やおら、インスタント焼きそばを二つ出して、調理を始めた。ただ、焼きそばを作るだけでなく、肉団子のようなものをトッピングしている。これだけ凝った山飯をつくるのはよっし~さんに間違いないなと思ったが、言い出せないでいたら、よっし~さんのほうから、U字倶楽部のジーアイシューさんですかとお声をかけてくれた。よっし~さんもこのマイナーなブログやHPを見て頂いていたそうで、恐縮仕切りだった。ここに来れば何時かはお会いできるだろうとは思っていたが、こんなに早くお会いできるとは思っていなかったので、うれしい驚きである。マイナーな薮山や、峠、古道の話でこれほど盛り上がれるのは、よっし~さんしかいないだろう。話は尽きなかったが、今日は酒清水まで降りなければならない。再会を約して、3時半に山頂を後にした。話が盛り上がりすぎて、山頂の写真を撮るのを忘れてしまった。撮ったのは上記の白山の写真一枚だけだった。


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過去に二度迷い込んだ尾根筋
酒清水コースは二度下山路に使ったことがあったが、二度とも別の同じ尾根に入り込んでしまい、違ったところに出てしまっていた。どこで間違ったのか、その地点を確認するのがもうひとつのこの日の課題だったが、橋立山から少し降りたところにその場所を確認することが出来た。それが上記の写真だ。右に進んでいるのが酒清水コースなのだが、今まで歩いてきた尾根筋は酒清水コースと別のほうの尾根筋にまっすぐつながっているので、素直に歩いていくとそちらのほうに行ってしまう。その尾根筋にも、虎ロープまで設けられた登山道のようなものがあるので、なおさらだ。今回行ってみたら、そこには古ぼけた標識まであった。文字ははっきり読めなかったが、青葉台との文字だけ読み取れた。この道はすこし薮っぽいが旧帝釈社地を通って、青葉台団地のほうに降りていける。後は降りるだけだ、ここから5分ほどで、先ほど徳尾から登ってきた峠地点に着いたが、やはりここからあの急斜面を降りていこうという気はおきず、そのまま酒清水コースを降りることにした。


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巡視路と登山道分岐
酒清水コースで、もうひとつ迷いそうなところがあった。それは鉄塔巡視路に合流する地点で、そこをまっすぐ行ってしまうと鉄塔のところに行ってしまうので、ここでは左折しなければならない。しかし、文殊山は道に迷ったとしても、どこからでも降りていける気軽さはある。


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酒清水
ようやく酒清水登山口に出てきた。 人気のある水場で、いつ来ても人が水を汲んでいる。このときもおひとり水を汲んでおられた。もう5時を少し回っていた。ここから車道を歩いて、車を置いた徳尾の禅林寺に行かなければならない。


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ここが徳尾峠道の入口か
禅林寺に着いたときには5時半近くになっており、薄暗くなっていたが、山門の横から先ほど歩いた峠道のほうに直接行ける古い道の入口があったので、そちらの道を歩いてみた。


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三十三観音の一番石仏
するとその道は先ほど歩いた峠道にまっすぐつながっていたから、ここに何らかの道があったのは間違いなさそうだ。墓地の中を歩いていたら、御開山御座石と書かれた石碑の横に、一番石仏が鎮座していた。三十三ヶ所観音めぐりの道はここから始まっていたのだった。


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.13 2014 峠歩き comment3 trackback0

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よっし~
ジーアイシューさん こんにちは

先日は文殊山の山頂でいろいろお話をさせていただきありがとうございました。
もっと年配の方かと思っていたので、徳尾コースの切込みなどの話題が出ても違うかもと半信半疑でしたが、次第にディープな内容になっていきジーアイシューさんだと確信しました(笑)

ジーアイシューさんの知識と行動力はやはりさすがですね。
いにしえの道や峠を辿るハイク、私も好きですが、ジーアイシューさんのレベルにはまだまだ差があります。

今回歩かれた徳尾コース付近、来月辺りに私も歩いてこようと思います。
これからもいろいろ参考にさせていただきます。
2014.03.13 15:50
ジーアイシュー
よっし~さんへ

コメントありがとうございます。
山頂では楽しいひと時を過ごさせていただきありがとうございました。
山飯おいしそうだったですね。
私なんぞはものぐさで、コンロをザックに入れるのすら面倒くさくなり、パンかおにぎりで済ましてしまっているので、うらやましい~限りです。
それに文殊山に登ってくる殆どの方と知り合いなのがまたうらやましい~。よっし~さんの人柄でしょう。また、機会がありましたら、マイナーでディープな話で盛り上がりましょう。

徳尾コース歩いてみてください。出来ましたら、徳尾とは逆のほうから上がっていく道も調べてもらえるとありがたいのですが・・・。私のほうは今春は勝山市のみつまた山の尾根伝いにある峠、岩屋越え(真砂坂)を攻めようかなと思っているので、よっし~さんに行って貰えるとありがたいですね。ブログ記事楽しみに待っています。
2014.03.13 18:57
よっし~
ジーアイシューさん こんにちは

ご依頼の徳尾コース、昨日少し調査してきました。
正確にはジーアイシューさんが言われていた徳尾峠(仮称)の青葉台(吉谷町)側ではなく、徳尾の天満神社に通ずる道?を下山の際使いました。

稜線との合流点は、橋立山から四方谷合流点を過ぎ、2つ目の小ピーク(標高約255m)地点で、ベンチの裏手にリボンが結ばれているのですぐ分かると思います。
レポに書きました通り、合流点から途中までは下草が刈られており、トレースも明瞭ですが、その先からは急斜面&藪でほとんどバリエーションルートと化しています。
尾根が切れる辺りから、トレースの全くない藪々の急斜面を下っていき、竹林へ。
竹林内もほとんど手入れされておらず、倒れた竹が散乱していました。
竹林の最後は天満神社境内にある藤乃池のところ出てきました。

下る際に尾根が切れ落ちた箇所があり、谷側にエスケープしないとならないのですが、進行方向から右側は崖になるので、左側に行くところが少し大変でした。

下山後、集落内の民家で70代ぐらいの男性に伺ったところ、ジーアイシューさんが歩かれた禅林寺側の道も、昔は文殊山登山や反対側の四方谷側に行くのによく使われていたそうで、男性も何度も登られたそうです。
ただ近年は山仕事をする方が激減したのに加え、イノシシやクマが出没するので山菜取りに入る方も減ったらしく、地区の方もほとんど利用されず廃道状態になったようです。

徳尾峠(仮称)の青葉台側の古道らしき道は、もう少し暖かくなったら調べてみますね。
2014.03.23 13:02

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福井県内を中心とした山・峠・古道歩きをやっています。姉妹サイトU字倶楽部の速報版的サイトです。また、同サイトで扱わなかったちょっとした山歩き、ピークハントに失敗した山行き記録などを載せて行くつもりです。

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